犬の叱り方を考える
犬の叱り方は大切です。
間違った叱り方をすると、人間と犬の信頼関係を壊す可能性があります。
たとえば、飼い主への信頼を失った犬に、吠えるのをやめさせようとして叱りつけようとした場合、犬が攻撃的になり飼い主が噛まれるといったケースも少なくありません。
適切な叱り方
信頼関係を壊さないために、次のような叱り方をしましょう。
・大きな声でやめさせる
犬が悪いことをした直後に、大きな声で「こらっ」や「ダメ」など言ってやめさせます。
何が悪い行為であるか明確にするため、大きな声で叱った後、犬が悪いことをやめたら、すぐにほめてあげましょう。
そうすることで、犬に何がダメなのか認識させることができます。
・犬を驚かせる
犬が悪いことをした直後に、物をなげたり、壁を叩いたり、大きな音を立てて犬を驚かせてやめさせます。
犬を驚かせることが目的なので、必要以上に大きな音をたてたり、物を犬にあてたりしないようにしましょう。
悪い行為=驚かせられる嫌なこと、を犬に覚えさせます。
・無視をする
徹底的に犬を無視します。
犬に触ったり、目線を合わせてもいけません。まるで犬が存在しないかのように振る舞いましょう。
悪い行為=飼い主がかまってくれない、を犬に覚えさせます。
ダメな叱り方
次のような叱り方は、信頼関係を壊す可能性があります。
・体罰
殴る蹴るなど、犬を強く傷つけるやり方は、犬に対して必要以上に怖がらせることになります。
なかには、体罰によって犬が怯えてしまい、飼い主に対して攻撃的な犬になってしまうこともあります。
・鼻を強く掴む
鼻は犬にとって敏感な部位です。鼻を強く握って叱るやり方は、必要以上に犬に嫌な思いをさせるのでやめるようにしましょう。