犬の爪の構造や爪のケア(爪切り)について

犬の爪は、歩行のために重要な役割を果たしています。

そのため、飼い主は飼い犬の爪の状態を常にケアする必要があります。

 

 

爪の構造

犬の爪は前足が5本、後ろ足が4本あり(5本の場合もある)、5本目の爪は狼爪(ろうそう)といいます。

爪の中は、神経と血管が通っています。

爪が伸びると、神経と血管も一緒に伸びます。

また犬の爪は、歩くときや走るときに地面を強く蹴りだす役割をしているため、頑丈にできています。

 

 

爪のケア

爪をそのまま放置しておくと、巻き爪になり犬自身の足に食い込んでしまったり、伸びた爪がどこかに引っ掛けて根っこから抜けてしまうことがあり、痛みで歩行が困難になります。

そのため爪をカットしてあげることが必要です。

こまめに爪をケアしていれば、神経と血管も伸びることなく傷つけることもなくなります。

 

通常、散歩によく連れていったり、外へ連れ出す機会が多いなど運動量が多い犬は、自然と爪が削られるため、たまに爪切りを行えばよいです。

室内犬など比較的運動量が少ない犬は、こまめに爪切りを行う必要があります。

 

また、5本目の狼爪(ろうそう)は関しては、地面と接触することが少なく、自然と削られることが少ないため、運動量にかかわらず、定期的に爪切りをしてあげる必要があります。

 

 

爪切りの回数

爪切りの頻度は運動量や犬種によって異なりますが、一般的に2週間~月1回程度といわれています。

月一回程度、ペットショップや美容室などで切ってもらうのも良いでしょう。

 

 

爪切りのやり方

まず、犬の爪を切るには、犬専用の爪切りが必要です。

また出血したときのために止血剤を購入しておきます。

 

爪切りのやり方は、白い爪か黒い爪かによって次のように異なります。

 

・白い爪の場合

白い爪の場合は、赤い血管がうっすら見えるので、その血管の手前までをカットします。

そして引っ掛かりがなくなるまで、角をカットしたりヤスリで削ったり、滑らかにします。

 

・黒い爪の場合

黒い爪は、白い爪と違って血管が見えません。

なので、血管をカットしないように注意しながら少しずつカットしてきます。

血管の近くまでカットしていくと、爪がしっとりと艶が出て、色が少し変わるので、それを目安にしてカットしていきます。

血管近くまでカットしたら、白い爪と同じく、引っ掛かりがなくなるまで、角をヤスリで削り滑らかにします。

 

爪を切り過ぎて血が出てしまった場合は、ティッシュで止血します。

出血がとまってきたら、止血剤を出血した箇所に塗ります。

この止血剤で殆ど出血は止血できます。

それでも心配である場合や止血が止まらない場合は、動物病院へ行きましょう。