犬が仰向けになりおなかを見せるのはどんな時?

絶対服従だけではない?

犬にとっていちばんの弱点であるおなかを見せることは、

降参のサインであり、絶対服従の意味であることはよく知られています。

 

しかし、犬にとっては「あなたに従いますよ」という意思表示とは違う行動であることがあります。

それは、

「叱られる前に先に謝ってしまって、叱られることを逃れようとする」行動と、

「おなかをなでろ」と命令している場合です。

 

 

先に謝ってしまえ!

犬がゴミ箱を荒らしたり花瓶を割ったり壊したりなどのいたずらをした場合、

犬は経験から、飼い主に叱られることを知っています。

 

犬はその時、「叱られる前に、先に謝ってしまえ!」とおなかを見せる場合があります。

この場合、注意しなければならないのは、おなかをなでたり、叱らないことです。

 

おなかをなでたり、叱らなかったりすると、

飼い主が犬の謝罪を受け入れたことになり、

犬はつけあがり、その後、いたずらが多くなっていきます。

 

 

私はえらい!

平常時、飼い主のそばにきて、お腹をみせるとき、

おなかをなでてやり、途中でやめようとすると、唸ったりかみつかれる場合は、

「私はえらい!」と、犬は思っています。

犬の命令に背いてなでるのを途中でやめるな、という意思表示をしているのです。

かわいいからといって、むやみになでてはいけません。

 

 

以上のことから、

犬が仰向けになりお腹を見せているからといって、必ずしも服従のサインではないことがわかります。

飼い主は、犬がどのような意思表示を示しているのか、気をつける必要があるでしょう。