犬の散歩中のおしっこ(マーキング)
犬が、散歩中に電柱などにおしっこをすることをマーキングといいます。
マーキングは、犬がまだ人間に飼われる前の野生の本能で、犬の習性です。
なぜマーキングをするのか
犬が野生だったころ、犬は群れで行動し、獲物を狩っており、狩猟する範囲(=縄張り)がきまっていました。
その縄張りを他の群れに侵されないように、犬の群れは、縄張り内のあちこちにおしっこで匂いをつけてマーキングし、他の群れに自分たちの縄張りであることを主張していました。
このマーキングの習性が人間に飼われた現代でも残っているため、犬は散歩中に電柱などにおしっこをかけて、他の犬に自分の縄張りだと主張しているのです。
また、犬はマーキングされたおしっこの匂いで、そのマーキングした犬がどんな犬なのかわかるといわれています。
いつごろからマーキングするのか
犬は生後7~8ヶ月ごろから、マーキングを始めます。
マーキングは、オス犬もメス犬も行います。
オス犬は、メス犬に自分をアピールをするために行います。
メス犬も発情期になれば、マーキングして自分の存在をオス犬にアピールします。
このようにマーキングは、縄張りの主張以外に異性に対してをアピールするときも行います。